2月10日。今日が初デートの日である。
初デートに映画は良くないらしい。
なぜなら、映画を観ているあいだは全く会話が弾まないからである。
要するにお互いのことがよく知れないからダメということらしい。
マッチングアプリ等で、初めて会った同士の映画館デートはダメかも知れないけれど、こちらは職場で毎日顔を合わせる間柄である。
かといって、初デートにガンダムの映画とか、彼女は楽しんでくれるのだろうか………。
正直、デートに臨む前までは不安でいっぱいだったけれど、それも杞憂に終わり、むしろ映画を観た後、スタバで映画の話で大盛り上がりである。
彼女が、ガンダムは詳しくないけれど、ガンダムのキャラとか設定とかそこそこ知っている人だったのも助かった(聞けば兄がいるらしい)。
ありがとう、庵野秀明。ありがとう、鶴巻監督。ありがとう、緑のおじさんことシャリア・ブル。
ホノオよ、ごめん。
ぼくはオタクにとって「魂の語らい」であるアニメ映画を観るという行為に、女性を連れてきてしまうような人間に成り下がってしまったよ………。

(島本和彦『アオイホノオ』31巻,小学館,2025年,p.14-15)
まあ、ホノオ、君も結局マウントを『うる星』の映画に連れて行っているから、責められる筋合いはないが………。
映画の内容についてはここで書くことはないんだけれども(まだテレビアニメ放送前だし)、なんとしてでも2回目のデートに繋げたいぼくは、LINEで「ぼくは今日、デートのつもりで君のことを誘ったんだよ」とアピールしつつ、2回目のデートのお誘いをしてみたのだけど、なんと「デートはしてもいいけれど、今は忙しくて無理かもです」と、なんともどっちつかずな返答が来てしまい、完全なる保留状態に………。